米司法省と米Microsoftは6月19日(米国時間)、Windows Vistaのデスクトップ検索機能の仕様を変更して、ユーザーの選択肢を広げると発表した。米Googleが「競合ソフトを閉め出す」として問題にしていた部分の修正となる。
Googleは、Vistaに組み込まれたデスクトップ検索機能によって、自社のデスクトップ検索ソフトの動作が遅くなり、事実上、消費者の選択が狭められていると主張。このことが反トラスト法(独禁法)違反判決を受けた2002年のMicrosoftと当局との和解条件に違反していると申し立てていた。
仕様変更は司法省と各州検事総長との間で合意したもので、コロンビア特別区地裁に報告書を提出した。Microsoftは、これを受けてVistaについて以下の修正を行う。
- ユーザーやOEMメーカーが、デフォルトのデスクトップ検索プログラムを選択できる仕組みとともに、ISVにもそれぞれのプログラムをデフォルトとして登録できる仕組みを提供する
- Windowsが検索結果を表示するために新しくトップレベル・ウィンドウを開くときは必ずデフォルトのプログラムを起動する
- Vistaではデスクトップ検索インデックスがバックグラウンドで動作するよう設計されており、他のソフトウェアにリソースを優先的に譲るように動作することをISP、OEM、エンドユーザーに周知する
これらの機能修正を行うService Packのベータ版を年内にリリースする予定。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
司法省のリリース(英文)
http://www.usdoj.gov/opa/pr/2007/June/07_at_437.html
( Infostand )
2007/06/22 08:59
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